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2015年11月25日

Ciao mia casa

Ciaoです。今年も行ってきましたイタリアの家族の元へ。




おかえりと温かく迎えていただき、嬉しい限りです。

たった1年間の修行でしたが思い出の詰まったお店 La Capanna di Eraclio
創始者であるエラクリオおじいちゃんは亡き人なっていました。
前回3年前に帰ってきたときは病も進行していて、「日本の息子が帰ってきたよ」と言ってもわからなかったのでもしかしたら、とは思っていました。
イタリアに行く前から連絡は取り合ってはいたのですが、エラクリオの事は怖くて聞けなかった。みんなに会った時にバンダおばあちゃんに聞こうと決めていたのでいざ聞いてみると。。。

こらえていたものが爆発してしまいそうでしたが、皆の笑顔に泣いちゃダメだ!
と飲み込むことが出来ました。

悲しいのと同時にとても嬉しいこともあります。

10年前まだまだ小学生だった孫たちが今厨房に立っていました。
おじいちゃんが亡くなって1年後、2人の孫たちはお店を継ぐことを決めたそうです。

今お店には3世代の家族で守られています。

そんなお店に帰ってこれたこと、家族として迎えてくれることに誇りと元気をもらいます。

当時から変わらないメニューもあり、パスタ場のニコロが先輩に味のチェックをお願いします、なんて味見をさせるもんだたら『俺が作っていたのより美味しいよ』と言うと飛び上がって喜んでいました。

シェフは甘やかすなと一蹴、微笑ましい光景に心も温かくなります。

もちろん食事もいただきました、いつものまかないを食べていた厨房横の懐かしい席で。

時間が進むごとにお客さんがいっぱい入ってきます。

厨房からは慌ただしい物音とみんなの声、10年経っても話している内容は同じでなんと言うかタイムスリップした様な気分になり、「みんな変わってないね」、というと「カパンナはいつまでも変わらないよ」だって。知ってるよ、俺も同じ事言い合ってたし。

また帰ってらっしゃい、この言葉のために帰ってきた店。

同じ時間、場所を家族と過ごし、そしてお客さんも、元スタッフも距離は地球半周分もありながらも共有してるんだな〜、不思議な気持ちを感じながら確かに過ぎ去った時間もまたお互いの調味料やスパイスとなるのかな。

ありがとう、また帰ってくるよ。




帰り道、ほくほくした気持ちと寂しさで胸が熱くなりました。






店で使う洗濯物はおばあちゃんが洗ってくれていました。
お手伝いしてると料理を色々教えてもらったっけ。懐かしい〜



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この記事へのコメント
もっつぃーさ~ん。いい話ですね、ブログを読んでるだけなのに、
その時と情景ともっつぃーさんの気持ちが想像でき、
こちらも目頭が熱くなってます。
人の命の限りには何らかの意味があるのではないかと、思ってます。今回はお孫さんが店を継ぐ決意をしたことでしょうか?
  店にきたことを覚えていてくれた、強烈なおばちゃん、とても嬉しいことやね~!
 日本の息子が帰って来たと迎えてくれるあったか~いお店。
イタリアは第3の故郷ですね。料理の勉強もでき、宮古島で
更なる美味しい味、こころのこもった味をお願いしま~す(^^)
Posted by たか。 at 2015年11月25日 19:02
先ほどのコメントで、いい話と書いてしまって、エラクリオおじいちゃんお亡くなりになったのに不謹慎でした。すいません。
Posted by たか。 at 2015年11月25日 20:11
たかちゃん 
コメントGrazieです。とんでもない、おじいちゃんの事は書こうかどうか迷ったけど、やっぱりおじいちゃんあってのお店なので書く事にしました。世代が移る事の悲しみと喜びはきっとかけがえのない事でお店にとってとても喜ばしい事だと思います。
そしてお客様にも喜んでいただける事でしょう。
Posted by もっつぃー at 2015年11月26日 14:51
 
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